1. 趣旨
医療は、患者の経験から始まる。
疾患やその症状は、医学書に載って初めて人が経験するものではありません。患者が先に、まだ誰にも理解されない症状や困難を経験し、それに目を向けた臨床医や研究者が集まり、長い年月をかけて研究され、ようやく「疾患」や「症状」として医学に記録されます。
その道のりの中には、今もなお医学書に記されていない、理解の難しい症状や困難(二次的な症状を含む)が数多く存在しています。とくに重症筋無力症は、症状の多様性など未だ未解明な部分が多く、そのような症状が「存在して当たり前の疾患」と言えます。
本賞は、そうした未知の領域に真摯に向き合う姿勢を讃えるものです。重症筋無力症という未解明の領域において、患者が日々経験する症状や困難に深い理解を示す、あるいは理解しようとする誠実な姿勢を持つ医療従事者を顕彰します。
この賞を通じて、まだ医学書には載っていない「患者の現実」が医療の学びや社会の理解へとつながることを目指しています。
2. 対象者
重症筋無力症に関わる臨床・研究・支援活動に携わるキャリア初期の医療従事者(研修医、看護師、理学療法士、薬剤師、研究者、ソーシャルワーカーなど)
3. 応募資格
- 医療機関、研究機関、教育機関、または地域支援組織等に所属する個人
- 年齢・所属・職種は問わないが、概ねキャリア10年以内の方を想定
- 自薦・他薦いずれも可(他薦の場合、被推薦者の同意が必要となります。)
4. 応募方法
- 所定の応募フォームまたはメールにて、以下の内容を提出してください。
- 応募者氏名・所属・職種
- 活動内容・具体的なエピソード(A4 1枚程度)
- 推薦者(他薦の場合のみ)および推薦理由(A4 半ページ程度)
- 連絡先(メールアドレス・電話番号) - 応募書式および詳細は、当委員会ホームページにて案内します。
5. 選考方法
- 当委員会が設置する選考委員会が審査を行います。
- 受賞者は年1名を原則とします。
- 受賞理由および評議員コメントを公式サイトに掲載します。
6. スケジュール
2026年度の募集時期は未定です。
7. 運営
本賞は、重症筋無力症かけはし基金 設立準備委員会が一般財団法人 重症筋無力症かけはし基金を設立後、企画・運営し基金の基本財産の運用益をもって継続的に実施します。本賞の運営に関するお問い合わせは、以下までご連絡ください。
お問い合わせ先
重症筋無力症かけはし基金 設立準備委員会
info@mgkikin.jp
※本要項は準備段階の内容を含みます。正式な募集開始時に改訂・確定いたします。
