2025. 12. 15 Mon
重症筋無力症(MG)かけはし基金の活動に対し、半世紀以上にわたり難病患者支援と在宅医療の発展を牽引してこられた川村佐和子先生より、大変あたたかい応援メッセージを頂きました。
日本の難病支援体制の礎を築き、初期のMG患者会の立ち上げにも中心的役割を果たされた川村先生からのメッセージは、私たちにとって身に余る光栄であり、深い励ましとなっています。
以下に、川村先生からのメッセージをご紹介します。
このたび、重症筋無力症(MG)をもちながら大学で学んだり、仕事を続けたりしておられる若い方々からお話をいただき、皆様の活動を知りました。半世紀も前に、この病気の方々が友の会をつくるときにお手伝いしたことを思い出し、あのころから医学も進んだのに、まだこうした努力が必要なのだと改めて思い起こしました。
MGは他の病気と違う特徴をもち、一般的には想像しがたい症状があるため、これを社会が理解し、若者たちを支援する環境をつくっていくことに賛成し、微力ですが、お手伝いしたいと考えております。

川村 佐和子 先生
公益財団法人東京都医学総合研究所 社会健康医学研究センター 客員研究員
医学博士(昭和大学、「筋・神経系疾患に対する公衆衛生看護学的研究」)、看護師、保健師。
聖隷クリストファー大学、東京医科歯科大学、東京都立保健科学大学、青森県立保健大学で在宅看護学、成人看護学・公衆衛生看護学の教授を務め、日本看護管理学会、日本在宅ケア学会、日本難病看護学会、日本看護科学学会などで要職を歴任。1961年に東京大学医学部衛生看護学科を卒業後、横浜市衛生局戸塚保健所、三鷹市役所衛生課、東京大学医学部保健学科疫学研究室、都立府中病院・都立神経病院勤務。1969年には全国スモンの会副会長に就任し、スモン患者の支援活動を契機に、日本における「難病」概念の確立と在宅医療の普及に大きく寄与した。また、日本初の重症筋無力症(MG)患者会「一般社団法人 全国筋無力症友の会」の設立にも中心的役割を果たし、現在の難病患者支援体制の礎の構築に貢献した。重症筋無力症をはじめ難病患者支援・在宅医療の分野で、半世紀以上にわたり第一線を牽引してきたパイオニア的存在である。『訪問看護師による在宅療養生活支援を可視化する 希望実現モデル』など著書多数。
(川村先生のお写真は週刊医学界新聞第3550号より許諾を得て転載)
川村先生からの力強いお言葉を胸に、今後もこの活動を丁寧に進めてまいります。
